手作りコスメにおける保存容器や器具の煮沸消毒・アルコール消毒の基礎知識

こんにちは、みほ(@natuluxe_jp)です。

こちらの記事では、手作りコスメにおける煮沸とアルコール消毒に関する基礎知識を紹介しています。

コスメを手作りする際には、食品以上に衛生面にこだわりたいところですね。手作りコスメの自作=試験用試薬の実験段階という認識を持ちながら清潔な環境で作業したいものです。

今回はコスメ作りをする際に最低限把握しておきたい煮沸消毒の方法についてご紹介いたします。

コスメ保存容器を正しく選定しよう

煮沸消毒ができることや気密性が高いことを前提としましょう。空気が酸化の原因となるので、例えば大きな容器に少しだけコスメを入れたりすることはお勧めできません。使えば使うほど底が上がっていく「真空式ポンプボトル」や、容量に合った容器を選ぶ(または容器に合った容量分だけを作る)ことも大切です。

煮沸消毒の方法

煮沸消毒とは、煮沸している水中に沈めて微生物を殺菌する方法です。容器の消毒や、器具の消毒に応用でき、薬液を使わずにできるシンプルな消毒の方法で、金属、ガラス、ゴムや布などを消毒できます。

煮沸消毒は滅菌ではなく、減菌(消毒)ということを覚えておきましょう。100度以上でなければ死なない菌については対応できないということになります。さらに、殺菌効果の持続時間は1日ということも念頭に置いておきましょう。

一部の菌(結核菌、真菌、芽胞を除く細菌など)やウイルスを除き多くの菌を殺菌できることは事実で、医療現場でも用いられたり、食品業界ではジャムなどの長期保存などにも用いられたりしています。

例:炭酸ナトリウムを水に対して1-2%配合の上15分以上煮沸。現在では120度以上にもなる高圧蒸気で滅菌する方法にシフトされつつあるようですが、高温によって変形や変質してしまうものに対しては使われているそうです。

日本の気温・気圧からすると多くの菌を死滅させるためには最低でも80度以上で10分-15分以上は必要だそうです。

煮沸時間の基準は本当に様々ですが、厚生労働省の煮沸消毒基準を例として挙げます。

  • 100℃ 30秒間
  • 90℃以上 5分間以上
  • 80℃ 5分間以上
  • 75℃以上 15分間以上
  • 沸騰してから5分間以上

食品衛生では短め、医療系では長めの時間に設定されている気がします。

煮沸消毒の際にあると便利なもの

消毒専用スポンジ

煮沸専用ふきん

煮沸専用鍋

トング(すべり止め付き)

キッチンペーパーまたは金網

煮沸消毒の手順

【1】消毒対象物の耐熱温度を調べる

プラスチックなどの場合、溶けたり変形したりする場合があるので、耐熱温度などをしっかりと確認していきます。水の沸点は100度以上にはならないため、耐熱温度100度以上のものでしたら基本的には煮沸消毒が可能です。

また、ポリカーボネート樹脂が使用されているものは、注意が必要です。そのプラスチック原料であるビスフェノールAという環境ホルモンが溶け出すという報道が2008頃にありました。衛生法に基づく溶出基準を大幅に下回るものもあるようですが、使用は避けておきましょう。

【2】洗剤で丁寧に洗う(消毒用のスポンジを使用)

食器用洗剤で良いので、容器を丁寧に洗いましょう。また、今回は普段の食器洗い用とは別に消毒用のスポンジを使っていきます。

【3】鍋底にふきんを敷く

水の温度は100度であっても、鍋自体の温度は100度以上になり得るため、念のため鍋底にふきんを敷きましょう。また、料理用ではなく清潔な消毒用の鍋を使うと安心でしょう。

【4】容器を並べ入れ、ひたひたになるまで水を入れる

特に冬場など、容器によっては急激な温度変化に耐えられない場合があるかもしれません。念のため沸騰前に入れておき、徐々に温度を上げていくと安心でしょう。

取り出しやすさを考えて容器を並べ、浸るまでお水を入れます。

【5】沸騰し出したらカウント開始

お水を温めてからではなく、沸騰してからカウントしましょう。高温で変形・変質しないものを煮沸消毒することが大前提ですが、それでも変形・変質が気になるものはすぐにでも取り出しましょう。

水道水のトリハロメタン:水道水に含まれる発がん性が叫ばれるトリハロメタンですが、5分の沸騰で濃度が上がり、10分以上から蒸発するようです。

奈良県大和郡山市役所:トリハロメタンについての資料

【6】トングで取り出し乾燥させる

底の深い容器は特にトングから熱湯が滴ってしまう場合があります。滑り止めのついたトングなどで、やけどには注意して取り出しましょう。さかさまにした状態で清潔なふきんもしくはキッチンペーパや金網の上で完全に乾燥させます。

ここで、清潔でないふきんで拭いてしまうと意味がないので、できれば完全に自然乾燥させましょう。(水のある環境=微生物が発生しやすい環境)

まとめ

煮沸消毒は、私たちの身近にあるもので簡単に行える消毒方法の一つです。

煮沸消毒が何にどれだけ効果があるのか、どんな物質にどれほどの煮沸時間が必要なのか、そして、煮沸消毒のデメリットやメリットを理解した上で他の消毒法を検討するのもアリです。

 

アルコール消毒の方法

アルコールを利用して消毒減菌する方法です。こちらも滅菌はできませんが、煮沸消毒ができない非耐熱性のプラスチック容器などにも利用でき、ある程度の菌を消毒することができます。

無水エタノール/アルコールと精製水をおおよそ8:2の割合で調合したもの=アルコール濃度おおよそ70〜80%前後の消毒用エタノール/アルコールが消毒に適しているとされています。

100%に近い無水アルコールが効果が一番高いように見えますが、実は菌に浸透する前に揮発してしまうため精製水の配合されたものがベターということです。

アルコール消毒の手順

容器のタイプに合わせて最適な方法で消毒していきましょう。例えば、以下の方法などが挙げられます。

・消毒用エタノールを容器に流し込んで振る

・ポンプがある場合はポンプで消毒用エタノールをプッシュしながらくぐらせる

・清潔な布やふきんに消毒用エタノールを含ませて拭く

・容器に残っている消毒用アルコールを捨て自然乾燥させる

アルコール消毒の注意点

火気だけには注意しましょう。また、誤って目や粘膜に触れないようにしましょう。

またアルコール消毒したら自然乾燥させましょう。また水を使ってしまったりすると細菌繁殖を促してしまいます。

何度も素手で拭き取り作業を行なっていると手が乾燥してしまいますので、作業時には清潔なゴム手袋の着用もオススメです。

 

 

今回の消毒の説明では手作りコスメに焦点を置きましたが、非常に奥深いですね。市販品はこれらのリスクを乗り越えた上で作成販売されています。もちろん強力な保存料の使用が必須だったりと、市販品にもある程度実現が不可能な部分もあります。さまざまなリスクを理解した上で市販品もしくは手作り品の検討をしてみましょう。

 

家庭で滅菌(完全に菌を死滅させること)は不可能とされていますが、ある程度の減菌(菌を減らすこと)は可能ですので、知っておいて損はないかもしれませんね。

消毒・減菌についてはまだまだ掘り下げることが可能ですが、今回は家庭で実践できる基礎的な消毒方法のご紹介でした。気になる方は専門家の指示を受けるなど、より正しく安全な情報を模索していきましょう。

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