カウスピラシー(持続可能性の秘密)を解説【大量生産用家畜の効率性を見直す映画】

こんにちは、みほ(@natuluxe_jp)です。

ビーガニズムやベジタリアニズムにおいての環境論を理解する上でいくつか効率の良いドキュメンタリーが存在しているので、今回はそんなドキュメンタリー映画の一つ、「カウスピラシー(cowspiracy)」について掘り下げてみます。

カウスピラシー(cowspiracy)とは?

カウスピラシーとは、cow(牛)とconspiracy(陰謀)を掛け合わせた造語です。

2014年に出た畜産における環境への影響をドキュメントした映画です。主にオゾン層の破壊、水の汚染、森林伐採や地球温暖化への直接的影響を解説したものです。

世界中でビーガン・ベジタリアンカルチャーを後押しした映画とも言えそうです。

日本での具体的データは検索すればあるにはありました。([日本_畜産]というキーワードで検索)実際に同じようなことが言われている部分も多く、食料自給率の点や輸入肉も多い現実から海外のデータも見逃せないでしょう。

現在における「大量生産用の」家畜の非効率性を約90分で多角的に把握できる作品です。個人的には今後テクノロジーでどのように変革されていくか気になるところです。

次のうちどれが事実でしょうか?

さて、ここで質問です。次のうちどれが事実でしょうか?

答えを発表します

実は、以上に挙げられているものはすべて事実だと言われています。

これらは世界銀行や国連の研究機関などが公表しているデータに基づいています。データの数字は発表する機関によって少し異なりますが、このインパクトの中では 誤差は数%でしょう。

畜産業が環境を悪化させる大きな要因になっている事は決して最新のブレイキングニュースではありません。2000年代中盤から言われていたようです。

まさか現代社会にありふれたハンバーガーに挟まれる一枚の肉を生み出す事が地球を壊しているなんて想像もつかないのではないでしょうか。

左の青ラベル:世界中の人々が約1日に消費する水の量

左の緑ラベル:世界中の人々が約1日に消費する食べ物の量

 

右の青ラベル:世界中にいる家畜の牛が1日に消費する水の量

右の緑ラベル:世界中にいる家畜の牛が1日に消費する食べ物の量

 

一目瞭然の圧倒的な消費量ですが、環境問題や健康問題、ロビー活動、政界やメディアへの影響力だけでなく、食料問題だけ見てもこれだけ大きな影響力を持っています。

Cowspiracy(カウスピラシー)を実際に観てみよう

ドキュメンタリーの中でも指摘されていますが「不都合な真実は隠される」のであり、実際にブラジルでは熱帯雨林を破壊する畜産業を批判した活動家が何十人と殺されているとのことです。それも今世紀に。

「そんなわけがない」「胡散臭い」と思いたいところですが、一度観てみるのも良いかもしれません。

映画カウスピラシーのあらすじ

「特に環境意識があり、正しいことしたいと願っているにも関わらず、無意識的に逆行してしまっている人に、この件を知ってほしい。」とドキュメンタリーの作者。

この牛の陰謀(CowSpiracy)のストーリーは、 自らの生活中で環境に良いと言われる(例えば節水)事は何でも実践する一人の青年が一つの疑問持った時から始まっています。

彼はクリントン政権で副大統領として仕えたアル・ゴアが発表した「不都合な真実(書籍・映画)」に強く影響を受けました。それ以来「地球温暖化を止めたい」と強く思うようになります。

数年経ち、世界で省エネなど様々な努力がされているのに、悲観的な未来予測が変わらない現実を見て、彼は何か大きな事が抜け落ちている事を感じました。

そして、ある日フェイスブックにシェアされた「畜産業界が如何に環境を破壊しているか」という記事を見つけます。

いよいよ彼は行動を起こします。

「これらの団体が事実を知らない訳はない」と思い、まずはグリーンピースやシエラクラブといった国際的に有名な環境保護団体にインタビューを試みました。

しかし、HPにそのような記述は一切なく、取り組むべき課題とさえもされていませんでした。

団体の対応は全くの予想外でした。インタビューを拒絶され、何度も粘った末にインタビューに成功し回答を得ても、どの環境保護団体も同じ回答でした。

「話したくない」、「知らない」と、まるで呪文のように繰り返される予想外の回答に彼は苛立ち落胆しました。

そして同時に、とても大きな問題がこの回答の後ろに隠れていると確信し、彼は真実を探る旅に出かけました。

詳しくは是非ドキュメンタリーを実際にご覧になって下さい。

映画カウスピラシーにまつわる活動家たち

アル・ゴアは後にヴィーガン(完全菜食)というライフスタイルを取り入れるようになったと報じられています。

本人は語っていませんが、環境保護をライフワークにしているのに、自らが肉食である事に、矛盾を感じた事が原因だとされています。

また彼は現在、植物由来の食品から肉の代用品を作る企業に投資をしています。

そしてかの有名なレオナルド・ディカプリオもこのドキュメンタリーが新たなカットと共に再編集される際に、エグゼクティブ・プロデューサーとして関わっています。

彼も長期的に菜食中心の生活を実行している人の1人と言われています 。

環境保護を理由にベジタリアンに転身した著名人は以外といるようです。今後大量生産肉の消費量を減らすためにもオルタナティブな商品の開発がどんどん進んでいくといいですね。

食と環境のサスティナビリティーと今後のテクノロジーの発展

世界中のどの医者も健康維持のためによりフルーツや野菜や穀物を食べることを推奨する中、依然野菜の値段が高いのは皮肉なものですね。

肉の消費量を減らすべきと言われても生まれた時から肉を常食するように、むしろ肉を食べなければ健康に暮らせないとまで教えられてきた現代人にとってはなかなか難しいことでしょう。

ポール・マッカートニーらが提唱するミートフリー・マンデーという、月曜日だけお肉を食べないという活動もあります。一週間ヴィーガンチャレンジという動きもあり、楽しみながら菜食文化に触れる方もいらっしゃいます。

現時点では数人が完全に肉食をやめるよりも多くの人が肉食を「減らす」ことの方がインパクトは大きいかもしれませんし、段階を踏んでの仕組みづくりや畜産業の構造改革が必要なのかもしれませんね。

また、細胞培養技術によるスーパーミート(カルチャードミート/培養肉)の開発も進んでいるようでうす。今後のテクノロジーの発展にも注目したいですね。

日本でのビーガニズムの普及状況について考察する

日本ではベジタリアンの意味やビーガンという言葉自体を知らない方も多くいらっしゃいます。もちろんこれらの考え方は、ダイバーシティー層の多いエリアで育った方や英語が堪能な方、情報に敏感な方は周知の事実である場合も多いです。

現在「LGBTQ」など、ダイバーシティーやグローバリゼーションの促進により、敏感な情報や言葉やデフィニションが増えているのも事実ですね。

それらの概念は押し付けや義務だと言い張ることで理解が進むものではありません。決して他人に干渉すべきでは無く、各自各々が選択をし、ある程度一定のコミュニティで盛り上がりを見せる(=需要があると表明する)ことが大事だと思います。

日常の選択肢の一つに、「ビーガン」というプロダクトが少しずつでも増えると良いですね。

オーガニックの普及から学ぶビーガニズムの普及

例えばオーガニックの製品を率先して買うことにより、オーガニック製品の生産量が増え、土壌環境などを自然体の好ましい状態に戻すことをサポートすることができると言えます。昨今ではオーガニック製品の存在意義については多くの方が理解していると思います。

まだまだ日本では「オーガニック」などのキーワードを聞くと「美容に良い」「健康に良い」というような、「自分のために良い」というマーケティングが主流かもしれませんが、普及のためにはそれも全然ありだと思います。

しかし一歩先の欧米諸国ではこれらのプロダクトをサポートすることは、社会貢献の1つとしても普及しているようですので、次の段階の指標として参考になりそうです。

かつて「オーガニック」という言葉が浸透して来たように、まずは生活の一部に「ビーガン」という選択肢が増やすべき段階でもあるでしょう。

例えばヘルスコンシャスではない層や別ジャンルに興味の強い層にリーチするためにも、「ビーガン」という選択肢が日常の中に自然と増えることが理想かもしれません。

 

ヴィーガニズムの特集記事はこちら

個人的な趣味で愛知県は特に名古屋に特化したダイバーシティグルメマップを作成してみました。このマップが誰かのお役に立てば幸いです。ご自由にシェア&埋め込みしていただけます。

こちらのマップには、ビーガン・ベジタリアン・ハラール対応などのレイヤーがあります。

 

 

それではまた次回のブログポストで。

【参考にした文献はこちら】
cowspiracy公式
EatingGreen
The Food and Agriculture Organization (FAO)
Causes of Deforestation of the Brazilian Amazon
Center for Science in the Public Interest
Livestock and climate change
Number of cattle worldwide from 2012 to 2017
Al Gore goes vegan, with little fanfare

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでみほをフォローしよう!

      

LEAVE ME A COMMENT :)