【徹底ガイド】手作りコスメ9つのポイント【安心安全なハンドメイド化粧品のための基礎知識と注意点】

こんにちは、みほ(@natuluxe_jp)です。

こちらの記事では、化粧品を手作りする際の基本的な注意点を私の思いつく限り全て書き出してみたいと思います。

私は、「化粧品が手作りできる」という事実を知ってから、その楽しさにどんどん惹き込まれていきました。正しく原料知識を身につければ、身近なシャンプー、コンディショナー、口紅、ファンデーション、パック、アイシャドウ、化粧水などを初めとした、お肌に触れる化粧品はほとんど全て自作することが可能です。

「化粧品を手作りする」ということ自体は、「計る」、「混ぜる」に加え「加熱する」などの手順のみで、とってもシンプルなものです。

一見「混ぜたら出来上がる簡単なもの」とも感じますが、実は奥深い側面もあり、その奥深さを語る際には何万字もの文章が書けてしまいそうです。

手順を含め「料理」と似ており、「衛生的な環境で作る」、「原料の特徴を理解して正しく保存する」、「保存期間を守る」ことが大切です。

化学的な保存料などを使用しない場合は尚さら正しい知識が必要になります。ここでは最低限必要な基礎知識を9つのポイントに絞ってご紹介いたします。ご自宅で安全に楽しくコスメ作りをしていただくための一助となれば幸いです。

手作り化粧品に初めて挑戦される方は、必ず一度目をお通しください。また、コスメ作り経験者の方も振り返りを含めて一読いただければと思います。

Contents

【ポイント1】 手作り化粧品は衛生が命!殺菌・消毒・衛生管理を徹底しよう

微生物や雑菌は手作りコスメの大敵です。

「微生物」は、いつでも私たちの身近にいます。彼らは抗生物質の作り手として私たちのために病気と戦ってくれたり、美味しい発酵食品を作ってくれたりと、私たちに恵みを与えてくれています。

しかし、その多種多様な能力から化粧品の「腐敗」、「異臭」、「沈殿」、「汚染」などにも貢献してしまう側面があります。

そのため、化粧品作りのビーカー、容器、軽量スプーンなどの原料に直接触れるものは全て「アルコール消毒」または「煮沸消毒」をしましょう。

【やってはいけないこと】

【×】ホコリだらけの場所で化粧品を作る

【×】ペットの側で化粧品を作る

【×】清潔でない手で原料や器具を触る

【積極的にやるべきこと】

【○】コスメを作る前に必ず手を消毒する

【○】容器や器具を煮沸又はアルコール消毒する

【○】器具や原料の周りを清潔に保つ

【○】風通しの良い清潔な環境で作成する

市販品では品質保持のためにパラベンなどの強力な防腐剤を使用し、低コストで広範囲に微生物などを死滅させています。例えばパラベンアレルギー等の発生を考慮した手作りコスメではお肌への刺激が強い防腐剤を使用しないケースが大半です。

微生物繁殖の可能性や微生物の特性を理解した上で、必ず清潔な環境で正しく作成していきましょう。

【ポイント2】 手作り化粧品の消費期限を厳守しよう

「カビが生える」などのように異常が可視化されていれば分かりやすいのですが、変化の出にくい腐敗や汚染も存在します。化粧品原料には必ず目安の使用期限が設定されています。

調合する原料の中で「一番使用期限が短いもの」をさらに短く設定した期間を完成したコスメの使用期限と設定するようにしましょう。水分を含む化粧品は腐敗しやすいため特に注意が必要です。各種手作りコスメの原料販売公式サイトのレシピを参考にするなど、確証の高い期限を守ってください。

市販品に必ず製造年月日の記載があるように、コスメを手作りする際にも作成日を本体に記入するようにしましょう。

【やってはいけないこと】

【×】作成したコスメの見た目も匂いもまだ大丈夫そうなので期限を過ぎても使用する

【×】なんとなくで使用期限を決める

【×】いつ作成したコスメなのか忘れてしまう

【積極的にやるべきこと】

【○】各原料メーカーの公式WEBサイトに記載されている使用期限を確認する

【○】正しく設定した使用期限以内でなるべく早く使い切る

【○】作成したコスメ本体に作成日と使用期限を記載する

【ポイント3】手作り化粧品の安全な保管状況を必ず確認しよう

手作りの化粧品で保存料・防腐剤を使用しない場合には、市販品と違って日持ちがしません。

例えば、口紅やリップクリームを酸化しにくい油分のみを使用して作成する場合には冷暗所でも数ヶ月保存することが可能です。また、水分を使用しない粉状のファンデーションやアイシャドウなども数ヶ月保存ができます。

化粧水やリキッドファンデーション、シャンプーなどの水分を含んだ化粧品の場合には、冷蔵保存が基本になります。長いもので数週間、短いもので数日で使い切る必要があります。

使用期限を守るにしても、依然微生物や雑菌の繁殖には常に注意が必要です。作る段階で極限まで衛生的にして手作りしたものの中に微生物のいない状態で作り上げること、使用時に雑菌が入らないようにすることが重要です。

冷凍をすると物質の結合に変化が起こる可能性があり、解凍した際に原形を留めない場合もあります。

【やってはいけないこと】

【×】水分を多く含む冷蔵保存必須の化粧品を常温で長期間放置する

【×】手作りコスメを直射日光にさらしたり暑い車の中に放置する

【×】そもそも各コスメの正しい保存環境を知らない

【積極的にやるべきこと】

【○】各コスメの正しい保存環境を把握する

【○】各コスメの特徴を理解した上で風通しの良い冷暗所に保存または冷蔵保存をする

【○】保存場所を清潔に保つ

【ポイント4】安全なコスメ作りの環境を確保しよう

小さなお子様がいらっしゃる場合やペットを飼われている方は、作成時に原料や作成環境から目を話さないようにしましょう。ペットの毛なども微生物や雑菌同様注意が必要です。

また知らない間に口に入れてしまったり、不衛生な手で触れてしまう可能性を防ぐため、原料・コスメ・器具を含め小さなお子様やペットの手の届かないところで保存しましょう。

【やってはいけないこと】

【×】原料を加熱中に目を離してしまう

【×】ペットのいる部屋でコスメを作成する

【積極的にやるべきこと】

【○】原料・器具や完成したコスメはペットや小さなお子様の手の届かない場所に保管する

【○】ペットの毛などがコスメに入り込まないよう注意する

【○】原料加熱中はその場を離れない

【ポイント5】コスメによる万が一のトラブルに備えて対処法を把握しよう

作成中や使用中に、万が一目に入ってしまった場合は流水で十分に洗い流し、違和感がある時は眼科医の診断を受けましょう。また、自作したコスメで少しでも違和感を感じる場合は直ちに使用を辞め、皮膚科の診断を受けましょう。

【やってはいけないこと】

【×】少しだけ違和感を感じるが勿体無いので使用を続ける

【積極的にやるべきこと】

【○】目や粘膜の周りを避けて使用する

【○】違和感を感じたらすぐに使用を停止し専門家に診察を依頼する

【ポイント6】使用容量を守ると同時に必ずパッチテストを行いましょう

「食べてアレルギーが出ない」=「肌につけてアレルギーが出ない」ということではありません。また、天然原料を使う場合でも「天然=安全」とは限りません。

人それぞれ体質が違うように、肌質も人それぞれです。原料によって個人に合う・合わないがあります。例え同じレシピで配合したとしても、原料によっては合う方と合わない方がいらっしゃいます。

極少量を肌に数時間置いてみて問題がなさそうであれば徐々に使用を開始してみましょう。

また、有効成分やアロマエッセンシャルオイルなどはメーカーの定める希釈率を必ず守りましょう。(同じ原料名でもメーカーごとに異なるので注意)

有効成分は効果の高い分、容量を守らなければ肌トラブルの原因となります。例えば有効成分は目安量のさらに1/10程度から使用を開始することが薦められています。

また、例えば「コーンスターチ」や「クエン酸」、「〇〇オイル」など、化粧品原料と同じ食材や工業用原料も存在します。必ず化粧品グレードのコスメ用原料を使用するようにしてください。

【やってはいけないこと】

【×】各メーカーの提示する原料の適切な配合量を無視する

【×】知人が同じレシピのものコスメを使っていて問題ないと言っていたのでパッチテストなしで使用を開始する

【×】肌に良さそうなので有効成分をドバドバ入れる

【×】家に同じ原料名の食品があったので化粧品に使う

【積極的にやるべきこと】

【○】必ずパッチテストを行う

【○】希釈率や使用量は必ず厳守する

【○】有効成分などはメーカーの定める使用目安の1/10以下の量で試して問題ないことを確認してから徐々に増やす

【○】化粧品グレードの原料のみ使用する

【ポイント7】雑菌や微生物が繁殖しないように使い方にも注意しよう

私たちの「手」は雑菌や微生物の一番の繁殖源とも言われています。毎回清潔なブラシやスパチュラ、使い捨てコットンなどを介しての使用が望ましいです。何度も指で触ったり、清潔でない手では絶対に触らないように気をつけましょう。

手作りコスメで天然原料を使用する=微生物にとって好ましい環境でもあります。そのため衛生環境に細心の注意を払った上でなるべく早く使い切ることが重要です。

【やってはいけないこと】

【×】化粧品を指で何度も繰り返し触る

【積極的にやるべきこと】

【○】清潔なブラシ・スパチュラ・コットンを介して使用する

【ポイント8】 法律により手作りコスメの譲渡や販売はできません(薬機法・PL法)

化粧品は薬機法(旧薬事法)という法律が関係します。自己責任の上個人のために個人が作り、自分のためだけに使うのは全く問題がありませんが、他人に販売や譲渡するためには旧薬事法に基づく化粧品販売許可、化粧品製造許可が必要となります。

肌に使うことを目的として製造・販売されている化粧品原料を使って手作りコスメを作るということは、旧薬事法で言う「試験用試薬」を扱って「試験や実験をするために調合する」ということになります。試験用試薬は医薬品、食品、化粧品、家庭用品などの雑貨として分類することはできません。

実験段階のものを第三者へ譲渡・販売することは法律に触れるとされています。

 

また、市販のコスメは製造物責任法(PL法= Product Liability)にて以下に当てはまるものは使用期限を記載する義務があります。

【ア】 アスコルビン酸、そのエステル若しくはそれらの塩類又は酵素を含有する化粧品
【イ】 前号に揚げるもののほか、製造又は輸入後適切な保存条件のもとで3年以内に性状
及び品質が変化するおそれのある化粧品

化粧品業界では衛生面は徹底し尽くされたものしか販売することができません。

厳しい品質事項をクリアし、化粧品としての目的をしっかりと果たし、安全で安定して使用できることを保証できなければならないため、市販品は企業の努力により何度も試験され、品質管理の徹底が行われています。個人でこのような品質保証と万が一の際の責任負担は不可能です。

手作りコスメが何故販売も譲渡も禁止されているのかは、ただ単に許可の問題だけではなく、これらの2つの法律からも読み解くことができます。

【やってはいけないこと】

【×】手作りコスメを作ったので仲の良い友達にも分けてあげる

【×】手作りコスメを売って欲しいと言われたので売ってあげる

【積極的にやるべきこと】

【○】手作りコスメの販売や譲渡を迫られた時には丁重にお断りする

【○】個人で試験用試薬を使って実験・試験を目的に作成をしているという認識を持つ

 

【ポイント9】自己責任が大前提だということを踏まえて作成しよう

化粧品を手作りする際には自己責任が大前提となります。そのため、しっかりとした知識を身につけることが大切です。

手作りコスメに興味を持たれる方は勉強熱心な方、原料に関しての興味関心が大きい方が多いです。確かに手作りコスメは主体的に原料をコントロールできるため、原料の特徴や配合について知るきっかけにもなります。

自ら特定のアレルゲンを避けて配合することができたり、使用期限が短い代わりに刺激の強い物質を極限まで排除可能だということも魅力でしょう。

 

例えばアレルギーを持った方や敏感肌の方がお肌のためにと思って作った化粧品が更なるトラブルとならないよう、自身のためにも安全知識を十分身につけてから作成していきましょう。

ネット上には様々な情報が出回っています。必ず数記事同じキーワードで検索・比較し「どんな人が書いているのか」「何の目的で作成された記事か」「何を売ろうとしているのか」「信ぴょう性」も読み解きながら自分のためにも正しい情報を取捨選択していく必要があります。

個人的には無理に化粧品の手作りを薦めたりはしたくありません。「市販品がいいのか」「手作りコスメがいいのか」考えることも大切です。興味のある方だけ、本当に必要な方だけにできる限りの情報提供ができればと思っています。

 

このような記事は手作りコスメの安全性を保証するものではありません。その他にも考慮すべき点を上げるとキリがない程です。以上の最低限の8つのポイントが、安全な手作りコスメに関する情報収集をする際の一助となれば幸いです。

必ず原料の購入先の公式WEBサイトにて正しい使用法や容量を確認した上で手作りコスメを楽しんでみましょう。

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