シルクはヴィーガンなの?【ビーガニズムから紐解くファッションと生活の話題】

こんにちは、みほ(@natuluxe_jp)です。

今回はシルクはビーガンなのか?という話題についてビーガニズムの視点から掘り下げてみたいと思います。

食べ物はまだ分かりやすかったかもしれませんが、モノになると製造過程が明らかで無いものが多いため更に難易度が上がってきますね。それでは見ていきましょう。

シルクはヴィーガンなのか?

「シルクはビーガンなのか?」ー 結論から言うと、一般的なシルクはヴィーガンの理念には沿わないと言えそうです。

「製造の過程で動物を残酷な方法で利用し作られているから」という理由に該当するようです。

シルクは養蚕によって作られているのはみなさんご存知だと思います。蚕が糸を吐いて作る繭を、ほどくようにシルクを取り出しますが、これは蚕が体内で作るフィブロインを主成分としています。

蚕は1,000m以上にも及ぶ繭糸を吐き出します。ところが、蚕が成長してこの繭から出てきてしまうと糸が切れてしまう為、蛾に成長する前のさなぎの状態で殺していきます。

何百匹もの蚕は生きた状態で茹でられます。針で刺し殺したり蒸したりする場合もあるようですが、繭を茹でると糸の端がほぐれていくので、これを巻き取っていきます。

また、縁起物などとして、繭の状態で売られているものもありますが、これを振るとカラカラ音がします。これは中に死んだ蚕の幼虫が残っているからです。

ピースシルクの存在

一方前述した生産方に反して、別の手段を使ってシルクを作っている工房も存在します。

それはピースシルクと呼ばれ、野生の蚕を使います。さなぎから成虫になり繭から出て行った後に、その繭を収穫して使用します。

糸は切れてしまっているため紡ぐ必要がありますが、こちらの製法では蚕は殺されることなく、生命をまっとうすることができます。野生のため大量生産は難しいようですが、大変優しい製法であると言えます。

また、真綿(絹綿)もシルクの繊維を原料としている為、ヴィーガンの主義には沿わないそうです。

この他にも、一般に流通している洋服には意外なところで機能性を上げる為に動物性のたんぱく質などを使った製品が存在するので、ヴィーガンという概念に合った選択をしたい場合は、多くの知識と注意が必要となりそうです。

覚えておくと便利なVマーク

ビーガンとは動物性の食品を摂取しないだけでなく、動物を原料とした洋服やかばん、動物を実験などで利用している製品、例えば医薬品や化粧品なども含めて一切、使用、利用しない人たちのことを言います。

大変少数ですが、何か贈り物をする際や一緒に買い物をする際にはいくつか気をつける点がありそうです。

ビーガンの方の中にはダイエタリー・ビーガンのように食事だけ動物性のものを一切摂らない方が大多数なのですが、もちろんそのような商品を好まれる方がほどんどだと言えます。

これを実践するのは、なかなか大変です。身の回りの物がどのように製造・加工・流通しているかを知っているという知識や教養が求められるだけでなく、売り場では分からないものも多いため、販売・製造元への確認などが必要な場合もあります。

欧米では、小売店でVマーク(VEGAN製品として認証されている)が記載された商品が並びコーナー化されるなど、ヴィーガンの方たちを意識した売り場づくりもなされています。

このマークがついた商品が普及すると大変分かりやすいですね。

オルタナティブな選択自体は簡単そうです

上記からシルクにはオルタナティブな選択肢があることが把握できました。もちろん新素材などで非常に質の高いシルクに似た布も存在しているので、選択肢は以外と狭くなさそうですね。

このような記述を短絡的に読みとり、頭ごなしに「これは悪!」と決めつけ、「今すぐやめろ!」と他人に干渉を始める人は一人もいないと思いますが、例えば対象者の環境や状況をしっかりと見ないうちに、頭ごなしに仲良くも無い人に言えてしまう人が一部存在してしまうのも事実です。

それは思考停止と同等であり、先進国ならではのファーストワールドプロブレムであることも否めません。私たちは非常に良い環境の中に生まれているからこそビーガンという選択肢を取り入れることができます。

それでは、選択肢が圧倒的に無いケースにも触れてみましょう。

レザー産業とシルク産業の一面に目を向けてみる

日本人イノベーターであるマザーハウスの社長兼デザイナー 山口絵理子さんはご存知でしょうか。

道端で普通に人が死んでいる状態にある貧困第一位のバングラデッシュに工場を構え、上質な皮のバッグの生産ラインを組み立て、その賃金は通常の何倍も高いです。正規雇用や福利厚生も担保し、クオリティ・技術力共に高い製品を日本だけでなくアジア先進国でも販売しています。

バングラデッシュではファストファッションの請負先として酷い労働状況の中壊滅的悪循環が存在していますが、山口絵理子さんたった一人の活動により200家族余りの命が救われています。

バングラデッシュのカバン工場では、私には人間の生と死と、動物の生と死が見えて、それですごくリアルでした。それで日本とかまだ環境の良い国の人がそのプロダクトを大事に使って、よりバングラデッシュの状況を知るきっかけになっている。

十分すぎるくらいいろんな人が救われていますよね。

ネパールのシルク産業にも参入

さらに大地震のあったネパールでも挑戦されており、質の高いシルク生産をして質の高い雇用を生み出しています。

このような悪循環を断つには大変大きな構造変革も必要で、それには元あるリソースや状況を利用しながら何段階もステップを踏む必要があります。ドラスティックな変革は容易ではありません。

ここから読み取れるのは、現時点でそのような段階ではない状況の場所への供給及び購買活動をファーストワールドの人々が安易に批判してしまう場合は非常に短絡的だとも言えるということです。

外から短絡的にものを言うのは簡単ですが、自分がもしその立場になった時、「そんなこと言ってないで死にそうなんだから助けてよ!」と叫ばずにはいられないかもしれません。

今後〇〇ismの脆弱性にも目を向けることも重要

どの「ism」も、一定部分の命や環境や信条は守れますが、すべてではありません。そんな時には他の考えを拒まず、多様性で補うべきです。相乗効果で、救いの数を増やしていければまずは十分でしょう。

〇〇ismの脆弱性などは、フレキシブルな学習や多様性で補っていく方法もあります。

それぞれがそれぞれの信念で活動して、できない部分は補完し合っていくのが理想ではないでしょうか。一端の知識の盾で他分野を批判したり、コミュニケーションをスキップしてしまうようなことが減ると良いですね。

 

ヴィーガニズムの特集記事はこちら

個人的な趣味で愛知県は特に名古屋に特化したダイバーシティグルメマップを作成してみました。このマップが誰かのお役に立てば幸いです。ご自由にシェア&埋め込みしていただけます。

こちらのマップには、ビーガン・ベジタリアン・ハラール対応などのレイヤーがあります。

 

 

それではまた次回のブログポストで。

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