【なぜヴィーガンになるのか?】環境保護の観点から理由を探る

こんにちは、みほ(@natuluxe_jp)です。

近年、日本でも「ヴィーガン」という言葉を聞く機会が少しだけ増えたように思います。しかし、その理由は何なのでしょうか?理由は数多く存在するようですが、みなさんにお話を聞いていると、代表的に3つの理由が挙げられそうです。

今回は、ヴィーガンの方に聞いた理由の中で最も多い理由の中の一つ、環境面の理由について掘り下げていきたいと思います。

畜産が環境に与える3つの影響を見てみる

ところで、ヴィーガンのライフスタイルが環境保護と一体どんな関係があるのでしょうか?これは多くのベジタリアン・ビーガンの方にとって「なぜヴィーガンになるのか」という理由に直結してくる部分でもあるようです。

畜産業がもたらしている環境への悪影響は主に以下の3つと言われています。

  • 地球温暖化
  • 海洋汚染
  • 森林伐採

それでは、これらを具体的な事例と数字によって見ていくことにします。

【影響01】地球温暖化:家畜による温室効果ガスでオゾン層の破壊が進む

FAOが発表した内容では、すべての温室効果ガスの18パーセントは畜産業によるもので、これは全ての交通による発生の合計より多いことが指摘されています。

家畜が出すメタンガス(CH4,methane gas)亜酸化窒素(一酸化二窒素, N2O, nitrous oxide)は二酸化炭素よりも温室効果が強いことが分かっています。

温室効果ガスといえば二酸化炭素(CO2)が問題視されがちですが、家畜(特に牛)のゲップ、糞尿に含まれるこれらの物質のほうが遥かにオゾン層を破壊します。

メタンガスは二酸化炭素の約23倍、亜酸化窒素はなんと約300倍の温室効果があるのです。

また、現在地球上のアンモニアの3分の2は牛から出ているという統計が出ています。アンモニアとは悪臭防止法による特定悪臭物質であり、劇物でもあります。牧場に行くと独特の強烈な匂いがすると思いますが、これは大量に排出されるアンモニアが原因なのです。

【影響02】海洋汚染:畜産による水質汚染

世界には1億頭以上の乳牛が存在し、食肉になる数を含めると、世界には10億頭以上の牛がいます。例えば40kg/日 泌乳能力のある牛は、約100L/日以上の水を必要とするそうです。それに対し人間は食べ物と飲み物から1日約2L分の水分を取るべきと言われていますよね。

さらに、乳牛は1日に約15回排泄をし、合計で約68kgもの糞をします。

少しラフな計算となりますが(糞の量はそれぞれ異なるので)、約68kg×10億頭の糞が毎日生み出されていることになります。これらはしっかりと処理をされないまま海に流されるのだそう。

さらに海のゴミ問題、乱獲問題も深刻であり、ナショナルジオグラフィックが報じたところによると、このままでは2048年には魚がいない海が実現し得るそうです。(アメリカ科学誌の「Science」論文より:2006年)

動物性食品の摂取を減らすことにより、あらゆる生態系を保護をすることにもつながると言われています。

【影響03】森林伐採:畜産による森林伐採・食料問題

家畜を飼うには広大な土地が必要です。ブラジルのアマゾンの森林伐採の90パーセント以上は畜産業によるものだそう。人類が肉食を大幅に減らせば森林伐採をする必要がなくなり、地球温暖化の抑止、生態系の保護などが実現されると言われています。

10億頭の牛が住む代わりに、環境破壊や紛争などにより住む土地を失った人々にその場所を提供することも可能でしょう。また、代わりに作物を植えることによって食料不足の解決にもつながります。

上記にもある通り、一匹の乳牛は1日に約68kgの糞をします。それだけ大量の食料が人の手によって不自然に繁殖させられた牛に与えられています。

動物が育ち、肉の破片となり人の手へと渡るまでに膨大な水、土地、食料が必要であるのに対し、栄養豊富な野菜や果物を届けることは本来コストや環境に及ぼすリスクがずっと低いのです。

国連の発表でようやく世に明かされた畜産業の環境への影響

2006年に国連機関である国連食糧農業機関(FAO)が、畜産業が地球温暖化など、環境破壊の最大の加害者であると名指しで発表してから10年が経ちました。

自分が食べている肉や、牛乳、ヨーグルトなどがどれだけの環境的リスクが高いものなのかを知らずに摂取していたことに驚き、これをきっかけに「ヴィーガン」や「ベジタリアン」になる方も多いのだそう。

地球環境の保護の為の活動といえば、エコカーや太陽光発電などが注目を浴びたりします。そしてオゾン層の破壊を減速させるためにも、省エネやCO2の削減の必要性はずっと前から叫ばれています。

そのためにもメタンガスを少しでも減らす方が効率が良く思えますが、畜産業界が環境に与える影響に関してはまるで視野に入れることすらがタブーであるかのように報道されていないのが現状だと言われています。

日々の生活に取り入れられるエコロジカルな活動は節電・省エネだけではない

地球温暖化をテーマにしたドキュメンタリー映画、「不都合な真実」を発表した、アルゴアは映画の発表当初は、菜食主義ではありませんでしたが、後に肉を食べない食生活に改めたと言われています。

環境保護を掲げる人々にとって、肉食は自らの信条と矛盾してしまうため、菜食スタイルを積極的に取り入れるのだそう。

もし私たちに地球環境保護の意識があり、よりよい地球を未来に残す為に貢献したいという意思があるのであれば、「ヴィーガン」や「ベジタリアン」というライフスタイルが選択肢の一つとして存在するのは自然なことでしょう。

まず動物性食品の摂取を減らしてみる(=買う量を減らす)ということは環境保全のための第一歩となり得るんですね。

「選択肢を減らす」ということではなく、日々の生活にヴィーガンなチョイスを取り入れる(つまり選択肢を増やす)ことから始めてみるのもいいかもしれません。目を向けてみればオルタナティヴな選択肢は数多く存在しています。

より幅広い選択肢を持ち、その中から自ら判断し選択していくことは私たちの生活をより豊かなものにしてくれるでしょう。

 

ヴィーガニズムの特集記事はこちら

個人的な趣味で愛知県は特に名古屋に特化したダイバーシティグルメマップを作成してみました。このマップが誰かのお役に立てば幸いです。ご自由にシェア&埋め込みしていただけます。

こちらのマップには、ビーガン・ベジタリアン・ハラール対応などのレイヤーがあります。

 

 

それではまた次回のブログポストで。

【参考にした文献】

What To Do With All of the Poo?

Food and Agriculture Organization (FAO)

世界の乳牛・牛乳(飼養頭数、牛乳生産量、消費量の推移)

Seafood May Be Gone by 2048, Study Says

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